♣︎ Slammer 倶楽部 ♣︎

プリズナーボーダーのオリジナルテキスタイルに特化した総合衣料ブランド "Slammer Bop" のオフィシャルブログです

袖山 前振りパターンについて...

袖山 前振り...

余り 馴染みのない言葉だと思います

パターンのお話ですm(_ _)m

僕の個人的な考えですが 洋服はパターンで9割デザインが決まると思っています

いくら秀逸なデザインやディテールを施しても

いくら綺麗な縫製をしても

パターンが悪い❓粗悪❓いい加減だと 全く形にならないからです

優秀なパタンナーの型紙が有って 初めて成り立つデザイン ディテール 縫製の拘り

僕はパタンナーが不破だから 一緒にやろうと誘われた時 なんの迷いも無くデザイナーを引き受けました

不破とはそこそこ付き合いが長く 僕からすると空気みたいな存在です(笑)

普段 大して気にもならないけど(笑) 居ないと困るくらいの男です(笑)

さて本題です♪

普段何気無く着ている シャツやジャケット

f:id:SlammerBop:20180710111705j:plain

シャツにアイロンをかける人ならわかると思うのですが

袖のアイロン掛けって難しいですよね

一般的に良いとされているシャツ程 アイロン掛けは難しいと思います

何故か❓

袖が前向きに付いていて 平置きにしても前と後ろでズレているのと

アームホールから下に向かって袖が縫製されているからです

f:id:SlammerBop:20180710111842j:plain

人間の腕 特に日本人は前肩と言って 肩線が内向している傾向にあります

その身体に対して アームホールから直角に前と後ろがシンメトリーの袖を付けると

着用した時に歪みが生じます

変なシワが寄るのと シルエットが汚く見えるんですね

f:id:SlammerBop:20180710112023j:plain

そこで 身体のラインに沿って 袖を前向きな縫い付けるのと同時に

アームホールから袖を下に向かって縫い付けるます

ということは...

袖の型紙を立体で引かないといけません

これが前振りと袖山を付ける(作る)ということです

もちろん 袖山を付ける事によるデメリットもありますが

そこはパタンナーの腕の見せ所で 不破はこのサジ加減が抜群にセンスが良いんです

そして 僕と花谷の無理難題のデザインソースを形にしてくれる技術

なので 洋服のデザインはパターンで9割決まると思っています

f:id:SlammerBop:20180710112118j:plain

f:id:SlammerBop:20180710112200j:plain

ベースの形が出来てからディテールやその他諸々を落とし込む

ウチのやり方です♪

今日はこの辺で...