袖山 前振りパターンについて...
袖山 前振り...
余り 馴染みのない言葉だと思います
パターンのお話ですm(_ _)m
僕の個人的な考えですが 洋服はパターンで9割デザインが決まると思っています
いくら秀逸なデザインやディテールを施しても
いくら綺麗な縫製をしても
パターンが悪い❓粗悪❓いい加減だと 全く形にならないからです
優秀なパタンナーの型紙が有って 初めて成り立つデザイン ディテール 縫製の拘り
僕はパタンナーが不破だから 一緒にやろうと誘われた時 なんの迷いも無くデザイナーを引き受けました
不破とはそこそこ付き合いが長く 僕からすると空気みたいな存在です(笑)
普段 大して気にもならないけど(笑) 居ないと困るくらいの男です(笑)
さて本題です♪
普段何気無く着ている シャツやジャケット
シャツにアイロンをかける人ならわかると思うのですが
袖のアイロン掛けって難しいですよね
一般的に良いとされているシャツ程 アイロン掛けは難しいと思います
何故か❓
袖が前向きに付いていて 平置きにしても前と後ろでズレているのと
アームホールから下に向かって袖が縫製されているからです
人間の腕 特に日本人は前肩と言って 肩線が内向している傾向にあります
その身体に対して アームホールから直角に前と後ろがシンメトリーの袖を付けると
着用した時に歪みが生じます
変なシワが寄るのと シルエットが汚く見えるんですね
そこで 身体のラインに沿って 袖を前向きな縫い付けるのと同時に
アームホールから袖を下に向かって縫い付けるます
ということは...
袖の型紙を立体で引かないといけません
これが前振りと袖山を付ける(作る)ということです
もちろん 袖山を付ける事によるデメリットもありますが
そこはパタンナーの腕の見せ所で 不破はこのサジ加減が抜群にセンスが良いんです
そして 僕と花谷の無理難題のデザインソースを形にしてくれる技術
なので 洋服のデザインはパターンで9割決まると思っています
ベースの形が出来てからディテールやその他諸々を落とし込む
ウチのやり方です♪
今日はこの辺で...